地質調査技士とは?-地質調査の仕事に役立つ資格の話-

地質調査の仕事にはどんな資格が必要?

地質調査を始め、建設業、その関連業の仕事に関わる資格はたくさんあります。やはり、どうしても資格の世界ではあります。

  

ただ、一般の方々にはなかなか馴染みのない資格ばかりかもしれませんので、その一部をご紹介したいと思います。

  

地質調査の仕事に係るものとして、現場でのボーリング調査に関わる資格と現場管理やデータの解析等を行う地質の技術者としての資格に分かれます。

  

通常、地質調査業務の入札参加資格として、管理技術者に求められる資格は、『技術士』『RCCM』『地質調査技士』が基本となっています。

『技術士』『RCCM』については、選択する部門・分野が多岐に渡り、地質調査に限らずその他の仕事でも使われる資格です。

  

それに対し、『地質調査技士』は名前の通り、地質調査の仕事に特化した資格であり、現場、管理のどちらにおいても重要な資格です。

そこで、今回はこの『地質調査技士』という資格についてまとめてみます。

  

  

地質調査技士になるには?

  

『地質調査技士』の資格制度は、一般社団法人全国地質調査業協会連合会(以下、全地連という)が運営しており、昭和41年の発足以降、『地質調査技士』の資格を取得した人は、これまでに2万人を超えています。

  

『地質調査技士』の資格には、『現場調査部門』『現場技術・管理部門』『土壌・地下水汚染部門』の3つの部門があり、それぞれに対しての試験や受験に必要な経験などが定められています。

※『土壌・地下水汚染部門』の資格試験については、令和4年度以降、当面の間休止されているようです。

  

『地質調査技士』の試験は、年に1度、7月に実施されます。概要は下のようになっています。

※全地連HP『地質情報関連WEB』より引用

  

令和6年の試験日程については、まだ発表されていないようですね。

  

また、この『地質調査技士』の試験を受ける為には、受験資格も定められています。

この要件を満たしていないので、私自身まだ受験できていません。。。

  【受験資格】

※全地連HP『地質情報関連WEB』より引用

『現場調査部門』の場合は、やはり実際に地質調査の現場におけるボーリングマシン等の操作の経験が必要になります。

  

基本的には、ボーリング調査を行う場合、この『地質調査技士』の資格が必ず必要になるということではありません。

しかし、やはり資格があると無いでは信用や評価の面においては影響があると思いますし、近年、発注される地質調査業務の中に計上されることが多くなった『地盤情報データベースに登録する為の検定』については、ボーリング調査の責任者に『地質調査技士』持った人がいるかどうかでボーリング1本あたりの検定費が変わってきます。

※地盤情報の検定について詳しくはこちら→【地盤情報の検定について】一般社団法人 国土地盤情報センター

  

『現場技術・管理部門』についてはも、地質調査などの業務に従事した経験が最低でも3年は必要になります。

  

ただ、大学等で専門課程を専攻し、卒業した人は最短の3年ですが、私のように普通科の高等学校等の卒業では最長の8年の経験が求められます。

5年の差は結構大きいですよね。

もちろん、大学生や社会人になってから地質調査という仕事に出会って、就職したという人も多い業界だとは思います。ただ、少しでも早い段階で地質調査という仕事に出会い、高校や大学の進路を選べる方が、将来的な資格取得には近道になるということですね。

  

【地質調査技士に必要な技能・能力】

  

次に、地質調査技士の試験において求められる技能・能力についてです。

3つの部門に共通する内容は下記の通りとなっています。

  

※全地連HP『地質情報関連WEB』より引用

上記の技能・能力に加え、『現場調査部門』では、ボーリングマシン操作に係る特殊な技能についての知識が求められます。

『現場技術・管理部門』においては、解析や分析における能力、知識を求められます。

  

また、試験は全部門において筆記試験となりますが、『現場調査部門』では、口頭試験も併せて行われます。

口頭試験の内容は、地質調査を目的としたボーリング調査の知識や経験、調査対象である主な土質や岩盤のそれぞれについて試問されます。また、経験や実務の技能と併せて、態度や人物としての評価も含まれているようです。

この辺りは、技術士とも通じる部分かもしれません。

地質調査技士の活躍とこれからの地質調査業界

  

今回は、『地質調査技士』という資格についての概要を簡単にまとめてみました。

地質調査という仕事は、まだまだ知名度の低い仕事です。一般の方はなかなか出会う機会も少ないと思います。

  

しかし、日常にあふれるほとんどの構造物や建築物は、複雑な地形と地質をもったこの日本において、地質調査無しには、造ることができません。

また、近年多発する自然災害によって破壊されたインフラの復旧や、新設するインフラの防災についても地質調査という仕事が担っている役割は大変重要なものです。

  

多発する自然災害とインフラの復旧
災害復旧の為のボーリング調査

加えて、少子高齢化、人口減少の進む日本において、これまで通りの安全で安心な社会を構築し、維持し続けていくためにも、『地質調査技士』の需要はますます大きくなるのではないでしょうか。

  

この機会に地質調査という仕事に少しでも興味を持たれたら、『地質調査』『ボーリング調査』で検索してみてください!また新しい出会いがあるかもしれませんよ!

  

『ボーリング調査』で検索、と言えば、関西地質調査業協会さんがまた斬新なぶっとんだ動画をアップされています!是非ご覧ください!

  

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