機械が先か、人が先か。－社内ボーリング班の立上げに向けて―

　　

ボーリング技術者不足に直面。では、どうする？

　　

今回は、私のいる会社でのこれからに向けた取組みの紆余曲折について少しだけ。笑

　　

現在、私のいる地質調査会社には、現場でボーリング調査を行う部署がありません。これまで、基本的にボーリング調査は専門のボーリング屋さんに外注する形を取ってきました。

　　

会社の設立からしばらくは、自社班があったようです。昔の報告書の写真を見ると確かに、会社名の入ったユニック車が映っていました。

　　

ですがその後、それぞれの独立や退職によって自社班が無くなっていったという経緯のようです。

　　

もちろん、個人的にはボーリング屋さんとしての独立はどんどん進めていった方がいいと思いますし、会社としてもこの形態でうまく継続出来てきているわけですから特にそれ自体に問題があるとは思っていませんでした。

　　

ただ、そんな流れの中で、会社全体の意識が変わり始めたのは、昨年の秋ごろでした。

地質調査の業務がまとめて多くの発注があり、現場でボーリングをしてくれる技術者の方が圧倒的に不足したのです。

　　

特にうちの会社は、自社班がありません。また協力会社もほとんどが専属ではないため、全体が忙しくなるとボーリング屋さんの取り合いのような状況が発生します。

色々なところでボーリング屋さんを当たってみますが、全て仕事が詰まっていて全く見つかりません。そうすると、現場が動かせないことにはどうにもなりませんから、仕事を受注することすらできなくなってしまいます。

　　

　　

　　

これはヤバいという空気が会社内に流れ、皆がそれを感じ取っていました。

　　

そんな時、強さを見せつけていたのが、以前よりボーリング技術者の採用と育成に徹底的に力を入れていた他社でした。その時は、確か自社の班だけで８台ほどボーリングマシンを動かしていたそうです。

　　

地質調査の業界は、年間の仕事量にバラつきがあります。なので、多くのボーリング班を抱えることは、仕事の少ない時期も、同じように給与が発生するというデメリットもあります。

しかし、現在様々な業種で技術者の不足が問題となる中、企業自ら技術者の育成を行うことは必須というか、それもこの業界にいる企業の責務なのではないかと考えるようになりました。

そして、会社内のスタッフの考えも統一され、そこから『まず、自社で１台ボーリングマシンを動かせる班を作ろう！』ということで決定したというのがだいたいの流れです。

　　

小さな会社なので、意思決定まではある程度スムーズでしたが、ゼロから新しい部署を作ろうとするのは簡単ではないことを、この後から実感することになります。

ボーリング班はどこから作る？　人？機械？

　　

自社のボーリング班を作ろうと決まってから、社内で何度も協議をした結果、現場管理やボーリングデータの取りまとめ、解析や報告書の作成を担う技術者の中にもマシンを動かせるようになりたいという人がいたことと、ボーリングマシンやその他の機材、倉庫を準備するにも最低でも半年から１年ほどかかることから、『まず、ボーリングマシンを購入しよう‼』と決まったわけです。

　　

まあ、その決定には少なからず、この計画をなあなあで終わらせないために自分たちをある意味に追い込むためもあったように思います。

　　

ただ、ボーリングマシンを購入するにしても周辺機材を併せると結構な金額になります。経営者の決済が無いことには動けません。

　　

経営者を交えた会議を通して、１度はマシン購入に進みかけたのですが、結局最終的な結論としては、『まずは人。人材を確保できる目途が立ってからでないとマシン購入はしない！』という結論が出たのです。

一旦、その方向性が覆されたことにより、会社全体に暗雲が立ち込めたようにも感じました。

　　

しかし、逆に言えば、『ボーリングマシンを動かせる人材を見つければ、マシンも購入していい』ということでもあるので、これを機に、私も会社に所属してボーリングマシンのオペレーターをやってくれる人を探すことに全力を注ぐことにしたのです。

ボーリング班の立上げを一緒にやってくれる方を探しています！経験不問です！

　　

というわけで、最近Twitterでも一緒に熊本でボーリング班の立上げやってくれる方いませんかーと呼びかけたりしているのですが、これまでのいきさつは前述のような感じです。

　　

もし少しでも興味がおありの方のために、採用の方向性など概要を書いておきます。

　　

①　採用形態は『正社員』、２～３名程度

正社員として、２～３名程度を募集予定です。うち１名は、オペレーターの経験者の方、他２名は未経験者歓迎です。

　　

給与や勤務体制については、現在詳細を検討中ですが、本音を言いますと、なにせゼロからのスタートですので経験のあるオペレーターさんと打合せをしながら細かいところを決めていきたいと考えています。

　　

ボーリングマシン、その他必要機材、ユニック車等も、オペレーターさんとのお話がうまく進めば購入する準備を進めます。

　　

未経験者の方の場合は、私どもの協力会社のオペレーターさんの元で、まずは助手として経験を積んでいただき、後々オペレーターとして現場をお任せします。

もちろんその期間も正社員として、会社より給与を支給する形です。

　　

　　

　　

　　

②　オペレーター候補の方は熊本県以外の方を積極募集です！

　　

私どもの会社は熊本県にあり、ほとんどの現場が県内です。なので、地元に精通している方でと考えるのが自然かとも思いますが、今回は、オペレーターさんに限っては県外からの採用を考えています。

　　

そのため、必要になるのが、移住や住まいに対する支援だと思います。

まだ詳細は検討中ですが、もし熊本に来てくださる方がいらっしゃれば、打合せの上、出来る限りの支援をしたいと考えています。

　　

また、最終的に地元に帰ることや独立という前提でも問題ありません。次のオペレーター候補の方を育成していただけたならば、その先もちろん会社に残っていただくのが一番ですが、地元への帰るもしくは独立ということに関しても、こちらとしては応援するスタンスです。

　　

　　

まだまだ詳細はこれから詰めていくところなので、曖昧な内容で申し訳ないですが、会社全体でボーリング技術者の育成を目指して取り組んでいくところですので、是非興味のある方は、一緒にボーリング班の立上げにご協力ください。

　　

内容が決まり次第、随時Twitterでも発信していく予定ですので、気になった方は、お気軽にDMください。全国どこでもお話伺いに行きます！

　

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